次の講座は10/30(土)

深夜のバラエティ番組から体癖のスピード感をみる

こんにちは。名越式体癖論講座「体癖はじめの一歩」、講師の吉沢です。

先日、「くりぃむナンチャラ」という深夜のバラエティ番組で「たまには脳を休ませたい」というテーマで先輩芸人が後輩芸人の指令でのみ動き、指令の通り発言をするという回がありました。

【先輩×後輩】の組合せは以下の通り

◇麒麟  川島さん × (指示)アインシュタイン稲田さん
◇くりぃむしちゅー 有田さん × (指示)アルコ&ピース平子さん
◇くりぃむしちゅー 上田さん × (指示)コロコロチキチキペッパーズ ナダルさん

この組み合わせで遠隔指示を受けるんです。
なにを喋るか指示されながら「別番組のゲスト出演」をする、という

もう想像するだけで、これは大変なことになるのがわかりますね(笑)

ふつうに考えても、指示をうけてしゃべるというのは確実にタイムラグが出てくるわけです。しかも、トーク番組なので間が空きすぎるというのは命取り…そこへの対応をみていると、体癖のもつスピード感のちがいが見えてきました。

上田さん、有田さん、川島さんの体癖をそれぞれ考えてみてください。

体癖のスピード感って何?

と思いますよね。体癖は感受性の違いであり、分かりやすくいうなら身体の欲求の違いです。それぞれ、1種から10種まで、感受性と臓器が結び付いています。3種・4種なら感受性の特徴である「感情」が消化器(胃袋)が結びついている、というように。体癖の違いを観察していると、身体的快に対する速度が違うことがわかってきます。数字が大きい方がはやい。1種から8種まで段階的にはやくなっていきます。ただし、開閉の9種・10種はスピードが徐々に変化するのではなく、瞬間の速さというかんじです。

これは、初心者の方は「へーそういうものなんだ」と思っていてもらえれば大丈夫です。知識で入れても使いようがないので、「へー!」でOK。色んな人を観察しているうちに、意味がわかってきます。

オレンジと黄色、教室、ご褒美、チャート (2)

体癖診断のポイント「間合い」

指令を出す方は、別会場のトークの振りをうけて指示を出すわけです。そこにだって指令主の体癖のちがいがあるわけで、独特の間が空きます。

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ちょっとだけ真面目な話

体癖論を学ぶとすれば、誰かの解説はヒントにしかなりません。実際に自分で見て、観察して、それぞれの感想を持つのがとても大切なことです。

誰かが感じたことを、そのまま覚えても、皆さんご自身が診断する際のポイントにはなりません。なぜかというと、誰であっても自分の体癖を通じた見方で世界を見ているので、その感覚を自分でつかむのが、最も診断に使えるのです。

そういう意味もあって、講座では「私の体癖を教えて下さい」という【答えを知りたい】という問いかけには答えないようにしています。もちろん、すごく気持ちは分かるので、その時は、お答えできない理由もお伝えしています。

例えば、「自分の体癖をこれとこれで迷っているんですがどうですか?」というご質問には、私なりのコメントをする余地があります。その違いは、前者は一番の学びの機会を奪うからなので、いつかわかっていただけたらなと思っています。講座では簡単に回答しないので、答えだけがほしい方は去っていかれます。

でも、それでもいいかなと思っているんです。答えをきいて安心したい人が求めていることは、「今この瞬間の安心」です。「教えてよ!」に応じるのはいわゆる「縦の関係」だと感じるんです。(詳しくはアドラー心理学についてお話しする時に)

瞬間の安心を求めるのがダメって言いたいんじゃなくて、今「答えだけが欲しい」のは体癖論を知るタイミングじゃなかったんだな、と思うんです。タイミングがくれば、体癖論を性格の当てはめに使うのではなく、「人間っておもしろいな」という次の理解に自然と進んでいく。

私たちははじめは意識していなくても、体癖論を通じて、人間という命の奥深さ、おもしろさに気づいていくんですね。

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ついつい、まじめになっちゃいました。
「くりぃむナンチャラ」に話をもどします!

個人的に今一番ハマっているのが川島さんなんですが、私からみると、三人はこんなふうに見えました。

川島さんの対応は、指示をきっちりきいて、そして、発言されていました。もちろん、その間合いはうまく前の流れをゆったりひっぱりつつ。ゆったり動いても違和感がないのが川島さんの持ち味。指令者に「感情(の指示出し)も任せた」といわれた通り、次の指令までは決してその設定から外れずに、吹き出しそうな指示でも、目を見開き、無表情と無言をつらぬきます。

有田さんも指令を聴いてからしゃべるのですが、川島さんとの違いがあります。動きで自然と間が埋まる感じがある。途中で『ぷぷ』と笑いが溢れる表情をかみ殺そうとするところがまた特徴的でした。司会役の人から「満足そうな笑顔」と評されていましたが、可笑しさが我慢できずに漏れだしている顔です。

上田さんは特にカラーがハッキリと出て分かりやすかったと思います。危い指示がくると、文脈を警戒してすべて聴いて発言するのですが、手に負えるという感覚があればすぐに指令の聞き取りにアレンジが加わり、聞き取りにかぶせながら発言しはじめたり、先に動こうとしちゃって(あ、いかん)みたいに合わせる瞬間がみえました。

三人のスピード感の違い

動画は見逃し配信の時期を過ぎてしまい、テレ朝テレサの有料会員にしか観ることはできないようですが、他の番組や映像での様子でも十分間合いの違いがわかりますし、体癖診断ができます。

あえて文字だけでも間合いを想像できるように書いてみます。

(1) はじめに決めた設定の通りに表情や相づち全てにおいて指示に従い、指示の文章の区切りまで全部を聴いて、しゃべる人。
(2) 初めは設定を守るのですが、次第に指示の区切りまでの間に息と表情を挟んで、指示との間が埋まるようにしゃべる人。
(3) 危ない単語かどうか一瞬だけ慎重に指示を聴いて、指示主の方向性を掴んだと思うと、ほとんど食いぎみに発言をする人。

この三者の速度は、(3)→(2)→(1)の順番ではやい。

ちなみに(2)の有田さんも指示を最後まで聴いているのに、発言の正確性は(1)の川島さんより低いわけです。

私の感想だけでも、すでに勉強をされている方は体癖をある程度絞れると思いますが、勉強されていない方も、体つきや表情を調べてもらうと、なるほど、どこかしらスピードが違うな、とわかってもらえると思います。体癖の違いを踏まえて、身体的快に着目してスピードを感じてみてください。

皆さんはどんなふうに見えましたか?