こんにちは。吉沢です。精神科医・名越康文先生に師事し、名越式体癖論の講座「体癖はじめの一歩」の講師をしております。
今回は私が名越先生の元で体癖論を学びはじめた頃のお話です。その頃出会ったばかりの友人について体癖診断をしました。
6種 体型の特徴をみる
まず、体型はスラッと背が高く、やや猫背、骨盤が小さめで手足が長い。後頭骨が極端に短く、顎はややしゃくれぎみです。目はとろんとしていて、話していると時々目が座ります。
それらの特徴から6種体癖だと診断しました。
6種の感受性の特徴
普段から夜に強く、夜中になるほど言葉が熱を帯びます。
全く初対面の時のこと、その人は大勢の中で私と二人きりの空間を作り、他の人が介入しにくい雰囲気を漂わせています。その人が主役の会だったこともあり、私は周りの相手をしなくていいのかな、と戸惑いを覚えましたが、当人は至って自然で、気にならないようでした。
二度目に会った際には、こちらがそんな話を聴いてしまってもいいのだろうか、と躊躇するほどの打ち明け話をしてくれました。『あれ?私、この人と付き合っていたかな?』と錯覚するほどです。
ここまで読んで、体癖を一通りかじったことのある人は気づいたと思います。そうです、この方は男性(異性)です。
ある日、外出先で彼を見かけて後ろから声をかけたところ、瞬間、キョロキョロとして、声の方向が分からない素振りをみせたのも印象的でした。
また、彼は組織にはなじめず、「ルーティンワークができない。会社員は絶対に無理だし、毎日同じことができる人を尊敬はするけれど、自分がやるとは考えたことも無い。単純な事務作業をすると本当に吐き気がして使い物にならない。」と云います。
6種の真骨頂
夜になると活動がエネルギーを帯びてくる彼が、熱っぽく語っていると、こんなに素敵な人がいるんだろうか、と思わせてくれますが、一方、調子が悪いとメッセージを送ってきては愚痴を言います。そして、私から精いっぱいの慰めと励ましの言葉を引き出した上で、「それでも自分はダメだ」と、とことん気分が下がった世界から這い出そうとはしません。
どんどんとマイナスイメージが膨らんで、そのマイナスワールドを満喫するかの如く、想像力豊かに負のイメージがわき上がってくる。午前3時を回っても、とにかく言いたいことを言ってしまうまで続くのです。
連絡を頻繁にしている時期に、こちらから連絡をするのをやめていたところ、1週間ほどして突然「今までありがとう」との連絡が届きました。
その1週間、彼の中でどんな文脈が成り立ったのか、未だ訊いてはいませんし、きっと教えてくれないでしょう。「こちらこそありがとう。じゃあね」と返事をすれば終わりで、しなければ愛情があると確認するのです。
これぞ裏切りの性と妄想力の成せる業、6種らしさが全開の出来事でした。
吉沢
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