こんにちは。吉沢です。精神科医・名越康文先生の弟子で、体癖論講座「体癖はじめの一歩」の講師をしております。
今回は身近な10種の見つけ方についてお話ししたいと思います。10種は行動範囲が広く交友関係も広いので、皆さんの身近にも10種はいるはずですが、見つけきれていない人が多いのかなと思います。
体癖10種とは?基本についてはこちらの記事をご覧ください。
今回は、基本の体型を押さえている前提で、感受性の特徴についてお話します。
10種は基本的に親切で、世話焼きで、抱え込むと相手の行いの善悪に関係なく、同じように可愛がります。清濁どちらも清だと信頼してしまうんですね。
また、本来は計算するとか利害得失を考えることもありません。むしろ、欲を出すと動けなくなります。他人を庇うためには雄弁に語りますが、自分を庇うためには、口もきけなくなります。
これは特段、10種の人格が素晴らしいとか人間ができているとか、そういうことではなく、それが10種の生きる方向に適っているということです。
その一方で、10種の中にも利害得失への感性があり、よく見ているとそれが5種の親戚のように大鉈を振るうことがあります。
どこにいても時折ふっと目を引く人物で、気づけば人の輪の中心にいる10種は確かに華やかです。
しかし、華やかにみえる10種の人生を近くで観察すると、なぜそんなに進んで苦労するんだろう、という感想を持つと思います。実際、よくよく苦労していますが(笑)、その苦労が全くなくなると10種は元気をなくすんですね。
10種と思われる方と、延べ2-3時間ほど話してみてください。10種ならば初対面であってもすぐに自己開示をしてくれるので、説明を読んでもわからない10種像が目の前に立ち上がってくるはずです。
じっくり話してみても自己開示がなければ、ほかの体癖かもしれませんね。
女性であれば、女神や仏様のような、男性でも温かな母性のスターのイメージがついていると思いますが、身近に感じてみると、もっと地味で、野性的で、もっと地に足の付いた現実的な実像を結ぶでしょう。
辛いとき、小一時間話を聴いてもらったり、ただその人がいる空間にいるだけで元気になってくるのがわかります。無意識にその人のいる場所に向かっていることも多々ありますので、そこから10種を見つけられるかもしれません。
体癖論で人間の幅を感じるのに6種のお話をしますが、もちろん10種にも幅があります。
その中でもキラキラした10種は5種的に見えると思います。華やかなことが好きで、一つの場所に留まって深めていくような行動をあまりとりません。苦労してきた10種の行動にはむしろ9種性を感じるかもしれないですね。
しかし、それはあくまでも10種性の中で説明がつきます。人間の幅というのは豊かで、それでいて、身体からは離れられないのです。
ある10種の有名歌手の引退公演では、ファンに心から感謝されていました。「いつも元気をくれてありがとう」と公演の最初から最後まで、愛が溢れてずっと包まれていました。
家族やファン、周囲の人からの愛によって自分があると繰り返し感謝されるのですが、客席にいるだけなのに、その歌手の愛が届いて言葉に尽くせないほど温かい気持ちになりました。
誰しも自分の感受性から世界をみています。10種は10種的に世界を見ていますから、相手の行動をあたたかな愛として受け止めます。それは自分の愛の照り返しを受けているのです。
その人がもっている雰囲気を捉えるというのは、誰しもやっていることなのですが、それは特に開閉の人が関心をもっているものと似ているように思います。大雑把にいうと、開閉は社会的な情報よりも、その人の本質に興味があります。
体癖診断をするとき、基本に沿って体型をみます。診断に迷うとき、或いは確信するために、絞り込むための質問をしますが、本人の自己申告はB級の情報です。回答された言葉自体を真に受けるというのはA級の情報にしているということです。
何をキャッチするのかというのは、そこから出ている波動のような感覚を捉えるしかないのです。
皆さんには、ぜひ楽しく体癖論を使っていただき、より愉しい生活につながればと思っています。
吉沢
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