こんにちは。体癖はじめの一歩、講師の吉沢です。
「体癖こぼれ話」と題しまして、その時々の気づきをお話していきたいと思います。よろしければお付き合いください。
『WHOLE BRAIN』を読みました。
脳を左右脳の特色により四つに分け、キャラ1から4と名付けてあります。
登場する四つのキャラは仕事や交際、病気になったときにどのような反応をするかの例示がされています。
皆さんはこの本をどんなふうに読まれるでしょうか。
自分の優位なタイプを見つけるのは楽しいですが、分離し、分析することがこの本の主題ではありません。
タイトルは『全脳』です。
キャラ1から4までの特徴を脳の作戦会議で自在に繰り出せる、ということが前提です。
人それぞれによく出てくる優位なキャラがありますが、それは何を感じて生きていきたいかでいつでも選び直すことができます。
私を例に思い返してみると、物心つくまでの自分と、6歳の時『変わる』と決めたときからつい数年前までの過渡期、そして、今の自分はそれぞれが別人のようです。
つい数年前までは細かいことまでよく覚えていたので、誰がいつどのような発言をしたのか、たとえば先生が授業でどんなことを喋ったのか、そのとき、周りにいる人の反応はどうだったのか、逐一記憶していて後から文字起こしをすることが出来るほどでした。
それは、時系列の直列データがあり、差異や細かい事によく気づいたということです。
ところがある時期、私はその能力を放棄したのです。
脳のキャラのことなど知る由もありませんでしたが、毎日を明るく楽しく過ごすことが大切になったので、結果的に細かい記憶をとどめなくなりました。
そこから明らかに優位になったのは別のキャラでした。
さて先日、私に緊急事態が起きました。
その時は後ろに控えていた左脳のキャラにも活躍してもらいました。出方によっては厳しい人格にもなり得ますが、それはそのキャラの働きをどう表現するかの問題です。
緊急事態だと把握して動くのに左脳の役割は欠かせないと思います。
いえ、それだけではなく、まさに『WHOLE BRAIN』でそれぞれのキャラが活躍し、自然と脳の作戦会議が行われていました。
危機的状況にあることを感じ、全体としてどう動けばいいのか大局を見極めながら、自分の役割を即座におこない、他人と連携し、それでいて、根底では明るい気持ちでいるように。
もっとも、今のところ人間は脳の全能力を使っているわけではありません。可能性は広がる以外にないということです。
自分がどのキャラを前面に出すのかを選べるというのは、今の自分の選択を否定することなく、いつでも変われるのだという当たり前のことに気づかせてくれます。
※『WHOLE BRAIN(ホール・ブレイン) 心が軽くなる「脳」の動かし方』
ジル・ボルト・テイラー 著
竹内薫 訳
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