次回は 12/14(土)心理学講座

試しながら生きるのか、試されながら生きるのか | 体癖こぼれ話 #21

体癖こぼれ話

こんにちは。体癖はじめの一歩、講師の吉沢です。

「体癖こぼれ話」と題しまして、その時々の気づきをお話していきたいと思います。よろしければお付き合いください。


『試しながら生きるのか、試されながら生きるのか。』
と問われたことがあります。

心理学の視点から云えば、試しながら生きる人生は、主体的で主張的で能動的だと言えそうです。
しかし、密教の視点から云えば、試されながら生きるというのは自身の修行として積極的な意味を持ちます。

つまり、この問いはどんな文脈で使われたのかで真逆の意味に解釈できます。

これは私が学生時代に仏教の文脈で聴いたものですが、
この選択肢について考えると、自分の持つ「世界観」によってどちらも積極的な意味になり、どちらも消極的な意味になる問いだと言えそうです。

さて、アドラー心理学でいう「世界観」は健康的なパーソナリティで生きるための基盤といえ、あらゆる場面に関わってくるものです。

アドレリアン(アドラー心理学を生きる人)は楽観的です。自分も他人も世界も信頼しています。信頼には条件がありません。

何かができるから愛する(好かれる)とか、できないから愛されない(嫌う)とかという条件がいらないのです。

自分にも他人にも世界にも、一つ一つ自分が決めてきた評価制度があることに気づくと、一枚一枚剥いでいくことができます。
そうなんです。実は、全て自分で評価を決めているということがわかります。勿論、環境の影響があるにしてもです。

いついかなる時も、自分で選ぶことが出来るという希望があることに気づくのです。

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吉沢リリー
名越康文先生の弟子。
気軽に体癖論を知りたい方へ向けた講座「体癖はじめの一歩」を始めました。映画や音楽、漫才、落語、漫画に小説、Vtuberなど、好きなものは多くて長い、九州生まれの喋る人。
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