次回は 2/15(土)体癖講座

「孤独感をどうしたらいいですか」生存の本能より所属の本能が強い理由 | 体癖こぼれ話 #26

体癖はじめの一歩

こんにちは。体癖はじめの一歩、講師の吉沢です。

「体癖こぼれ話」と題しまして、その時々の気づきをお話していきたいと思います。よろしければお付き合いください。


アドラー心理学では、健康的なパーソナリティ(心が健康な状態)を持っているほうが生きていくのに便利だよとお伝えします。
誰でも便利なほうがいいようなものなのに、自分にも周りにも不便なことを続けることがあります。

その一つが「所属の本能」です。

人と良い関係が持てないと思ったとき、それならばと悪い関係を持とうとすることがあります。無視されるよりもずっといいと判断しているのです。

これは、人間の生い立ちと関わっています。馬が産まれてすぐに駆け出した様子をご覧になったことがあるでしょうか。私はその様子を見たときに、人間との違いに驚きました。人間は産まれて一日放って置かれたら死んでしまいます。二足で立つ人間の骨盤は狭いため、お母さんの胎内で充分に育ってしまうと通ることができません。そのため、他の動物と違い、早めに出てきます。すると、親から保護されなければ生きていけない赤ちゃんは、この時期に、他の人とのつながりを持たなくては大変だと思うようになります。

生存の本能より、つながりの価値が重くなり、「所属の本能」が強くなるのです。

所属に失敗し、社会から受け入れられなくなったとき、『きっとショックを受けて自分のことを忘れないだろう』と死んでしまうのは、所属の本能からくるものです。

しかし、これには誤解があります。

保護されなければ生きていけない時期は最初の一年間だけで、小学生のころになると、それほど他人とのつながりがなくても生きていけるようになっています。
人間は、人生の最初に思い込んだことをいつまでも引きずって生きています。実のところ、そんなことはないのです。

孤独感の大元が他人せいではないらしいと気づくところから始めてみてはいかがでしょうか。

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吉沢リリー
名越康文先生の弟子。
気軽に体癖論を知りたい方へ向けた講座「体癖はじめの一歩」を始めました。映画や音楽、漫才、落語、漫画に小説、Vtuberなど、好きなものは多くて長い、九州生まれの喋る人。
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