こんにちは。講師の吉沢です。
「体癖こぼれ話」と題しまして、その時々の気づきをお話していきたいと思います。よろしければお付き合いください。
不思議なもので、当たり前のように、誰もが自分の感覚を他人に当てはめます。他人も自分と同じ感覚だと思い込んでいるが故に、人と人との間には摩擦が生まれてきました。
体癖論をお伝えするに当たって、自分とは別の体癖の人、つまり世の9割の人々は「全く違う感覚世界に生きている」とお話ししています。
全く違う、と本当に理解が出来たら、問題の殆どは乗り越えたようなものです。
大抵、自分の感覚こそが当然だと当てはめるが故に、怒りが生じます。実際は、必ず自分の感覚は少数派なのです。
体癖論を学んで実践している私も、それでも気づけば自分の感覚から他人を見ています。え?!っと驚く出来事があるたびに、「そうか、こんなに違うのか」と都度確認しながら生きています。
先日開催した「Taiheki×Rakugo Show」では、私吉沢と小澤さんとの喋り方や動作、雰囲気の違いを感じる会となったと思います。
例えば、イベントに臨む私の準備と小澤さんとでは全く違います。本番にはもっと大きな違いがあります。
また、噺家の月亭太遊さんは、予定より五分も時間を調整してくださり、舞台に立ってきた人の力を見せて頂きました。
第一部の体癖講座を聴いて、第二部の落語の枕が生まれ、どの根多を高座に掛けるかが決まりました。第三部の鼎談は、除外診断が終わるまではご自分の体癖をいわないでくださいとしか伝えていません。完全にぶっつけ本番です。
体癖の違いとは、それぞれの強みが違うということです。
私が采配をして、困難な状況で先鋒にするなら、間違いなく太遊さんにお願いします。きっと快く「俺しかいない」と無謀な戦いにも挑んでくれるでしょう。全体の士気も高めてくれるはずです。
小澤さんにお願いするなら、背水の陣のしんがりをお願いします。味方を守りながらの戦いには相当強いはずです。日常を堅実に積み上げることも得意です。
私の強みについてはちょっと考えてみてください。
本番には強いと思います。ふと思い返してみると、大きなイベントや臨機応変さを求められる仕事でいつも奇数体癖の人と御縁がありました。
今回は自ら企画したイベントで、色々な方にご助力いただきました。
此処の所、私は何か新たにやりたいと思っていましたが、具体化したきっかけは「講座、うちを使えば?」と山内さんからお声掛け頂いたことでした。
「ピンチ」こそ体癖が隠しようもなく表現されます。抜き差しならない状況こそが一番の学びの現場ですね。
吉沢
体癖・心理学を学ぶなら
初心者向けの体癖講座、心理学講座を開催中です。
基本から丁寧にお伝えしていますので、お気軽にどうぞお越しください。